2014-11-11 18:30:00

オーストラリア開催のG20を前に、教皇のメッセージ


教皇フランシスコは、オーストラリアで開催されるG20首脳会議の参加者らにメッセージをおくられた。

今月15、16日にブリスベンで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議を前に、教皇は開催国オーストラリアのアボット首相に宛て、書簡を記された。

この中で教皇は、世界経済の持続的発展について話し合うこの会議が、雇用問題をはじめ、公金の支出・運用の改善、公平な税制、正しく安全で透明性のある金融ルールなどを考える機会となることを期待。

世界には多くの人々が飢えや、失業、社会的疎外で苦しみ、留まることを知らない消費主義が環境を破壊し続けている現状を示しつつ、政治的・専門的な討議の後ろには、非常に多くの人々の生活がかかっているということを忘れず、この話し合いが単に原則を述べ合うだけのものに終わらないようにと教皇は参加者らに願われた。

また、教皇は世界の安全と平和にも言及。異なる宗教や民族に対する攻撃など、中東地域や各地で市民を脅かしている闘争やテロリズムが人道的に耐え難い状況を生んでいると述べ、こうした闘争の犠牲者、特に難民に対し寛大と連帯を示して欲しいと呼びかけられた。








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