2014-11-03 17:51:46

死者の日:教皇、死者のために祈ることの大切さを強調


カトリック教会の伝統は、11月を「死者の月」とし、キリスト者として教会の交わりの中に生き、亡くなった人々を思い起こし、死の彼方の世界を意識する。

中でも11月1日の「諸聖人の大祝日」の翌日にあたる、2日の「死者の日」は、亡くなったすべての信者のために祈る日となっている。

教皇フランシスコは「諸聖人の大祝日」を迎えた1日、ローマの聖ロレンツォ教会に隣接する広大な墓地、ヴェラーノを訪問。亡くなった家族や親しい人々の墓参りに訪れた大勢の市民と共にミサをとり行われた。

そして、翌2日「死者の日」、教皇はバチカンで日曜正午の祈りの集いを持たれた。

説教で教皇は、「諸聖人の大祝日」と「死者の日」は互いに密接に結ばれていると強調。喜びも悲しみもイエス・キリストのうちに見出すことは、わたしたちの信仰と希望の基本であると述べられた。

実際、歴史の巡礼者である教会は、福音宣教を支える聖人・福者たちの取次ぎを喜ぶと共に、親しい人々との別れに苦しむ人々の涙をイエスのように分かち合い、イエスのおかげでわたしたちが罪と死の支配から解放されたことを天の御父に感謝するのである、と教皇は説かれた。

特に11月初めのこの2日間、多くの人が墓地を訪れることに教皇は触れながら、墓地は最後の目覚めを待つ「安息の地」であり、その眠りから覚ましてくださるのはイエスご自身であるのは実に素晴らしいことと話された。

この信仰をもって、わたしたちを愛し、わたしたちに良くしてくれた親しい人々の墓前に赴くのはもとより、誰も思い出すことのない人々、戦争や暴力の犠牲者、飢えや貧困のために亡くなった子どもたち、共同墓地に眠る名も無い人々、キリスト教信仰のために迫害され亡くなった人たち、他人に奉仕するために命を落とした人たちのためにも祈りましょう、と招かれた。

教皇は、御受難修道会のアントニオ・ルンジ神父の「死者のための祈り」を紹介。そして、聖母マリアに、死者のために祈ることの重要性を理解させてくれるよう、また、わたしたちが地上の巡礼を続ける中で天国という最終目的地を見失うことがないように助けを祈られた。








All the contents on this site are copyrighted ©.