2014-09-01 18:56:41

教皇「世の精神ではなく、キリストの道に従おう」


教皇フランシスコは、バチカンで31日、日曜正午の祈りを巡礼者らと共に唱えられた。

集いの説教で教皇は、この日のミサで朗読されたマタイ福音書(16,21-27)のエピソードを取り上げられた。

この箇所で、イエスは、ペトロと他の弟子たちがご自身を「メシア、神の子」と信じたことを見届けた後に、ご自分がエルサレムに行き、多くの苦しみを受けて殺され、3日目に復活することを説明し始める。するとペトロは「とんでもないことです」とイエスをいさめた。

メシアがこのような不名誉な最期を遂げてはならないと考えるペトロに対し、「サタン、引き下がれ」「あなたは神のことを思わず、人間のことを思っている」というイエスの強い言葉を観想しながら、ここに浮かび上がる、神の考えとこの世の考えとの大きな違いを教皇は示された。

教皇はまた、ミサの第2朗読箇所「あなたがたはこの世に倣ってはなりません。むしろ、心を新たにして自分を変えていただき、何が神の御心であるかを、わきまえるようになりなさい」(ローマ 12,2)という聖パウロの言葉をも引用。

キリスト者は社会や文化の現実にしっかりと組み込まれてこの世の中を生きており、それは正しいことであるが、それはまた世俗化し、イエスの言う「塩気のない塩」(マタイ 5,13)になってしまう危険にも接していると指摘された。

水で割ったぶどう酒のように、水でも、ぶどう酒でもないキリスト者、この世の精神に自分を明け渡して塩気のない塩のようになってしまったキリスト者を見るのは悲しいことと述べた教皇は、それに対抗するために、福音と聖体と祈りから絶えず霊的刷新の力を汲み取り、世に迎合することなく、イエスの道に従うようにと信者らを励まされた。









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