2014-08-06 17:59:56

教皇、侍者の少年少女たちとお会いに


教皇フランシスコは、5日午後、ミサの侍者を務める少年少女らと交流された。

侍者は、ミサの際に祭壇での儀式に参列し、司祭と助祭を助け、ミサの進行に必要な補佐をする役割を持つ。

この日、バチカンを訪れたのは、ドイツおよびオーストリア、スイスの教区でミサの侍者として奉仕する少年少女、青年たち、およそ5万人。司教らに率いられたこれらの大巡礼団は、ローマの主要教会などを巡り、ミサや集会に参加。この夕方、教皇との出会いを持った。

教皇はこの集いで、代表の少年少女の質問に答えられた。

「若者が教会の中でより主役になるにはどうしたらいいか。教会は侍者たちに何を期待しているか」という質問に対して教皇は、わたしたちはイエスの弟子として、イエスの愛を伝える道具となる必要があると強調。若い人たちは教会内だけでなく、特に教会の外で同年代の人々にイエスについて勇気と情熱をもって語って欲しいと述べられた。

イエスについて語るには、イエスをよく知り、愛する必要があるが、日頃、侍者を務める皆さんはイエスの言葉と聖体に近づく機会に恵まれていると指摘。典礼中のイエスの言葉に耳を傾け、それを個人的に沈黙のうちに再読し、生活の中に反映させることを勧められた。

また「侍者の務めと、他の活動を両立させるには」という質問に、教皇は「わたしたちの生活は時間でできており、時間は神の賜物。それを実り多い、良い行いのために使わなくてはならない」と、空しいことに時間を費やすことがないよう願われた。

中でも、生活の向上を目的としたテクノロジー機器への過度の依存が、時には重要な現実から若者たちの関心をそらしてしまうこともあると教皇は注意を喚起。

「日常の多くのことの中でも、最も大切なことは、わたしたちの創造主が、わたしたちを生かし、愛し、共に歩いてくださるということを思い出すことです」と話された。

さらに「信仰がもたらす『自由』とは何か。それをどう生きるべきか」という問いに対して、教皇は「自由」は神の偉大な贈り物だが、その解釈や扱いを誤ると、かえって神から遠ざかり、神がわたしたちに与えた尊厳を失わせることになると説かれた。

「『自由』が福音に基礎を置かない時、その『自由』は罪への隷属に変質してしまう」「わたしたちの神の子としての偉大な尊厳を失わないためには、イエスとその福音に従うことが必要であり、そうすれば皆さんの「自由」は花開き、良い実をたくさん結ぶでしょう」と、教皇は侍者の青少年を励まされた。








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