2014-07-29 15:35:30

教皇、カゼルタのプロテスタント教会を訪問「聖霊がもたらすのは多様性・調和・一致」


教皇フランシスコは、28日、南イタリア・カゼルタのプロテスタント教会を訪れた。

26日午後の最初のカゼルタ訪問は、現地のカトリック信者たちとの交流を目的とする司牧的なものであったが、28日の訪問は、私的なものとして行われた。

教皇が赴いたのは、カゼルタの「ペンテコステ和解の教会」。同教会のジョバンニ・トラエッティーノ牧師は、教皇のブエノスアイレス大司教時代からの友人で、共にエキュメニカル運動に努めていた。

この朝、同教会にはおよそ200人の信者が集い、教皇の言葉に熱心に耳を傾けていた。

教皇は講話の中で、「聖霊がもたらすのは分裂ではありません。聖霊がもたらすもの、それは多様性です」と述べ、「聖霊は教会の中に豊かで素晴らしい多様性を生み出すだけでなく、一致をも生み出す」「聖霊の働きは多様なカリスマを創り、そのカリスマを調和させること」と説かれた。

そして、エキュメニズムとは、聖霊によってこの多様性がより調和し一致するよう努力しながら、神の現存のもとに歩んでいくことと話された。

「わたしたちは兄弟たちと共にこの一致の歩みの中にあります。教皇がプロテスタントの教会に行ったと驚く人もいるかもしれません。教皇は兄弟たちに会いに行ったのです。そうです。実はブエノスアイレスにいた時、彼らが最初にわたしに会いに来てくれたのです。こうして始まった友情が、今日ここにあるのです」

教皇はこのように話し、エキュメニズムの精神のもとに育まれた友情を喜ばれた。

集いの後、教皇はトラエッティーノ牧師と信者たちと昼食を共にされた。








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