2014-06-06 13:54:02

安倍首相のバチカン訪問


教皇フランシスコは、6月6日、日本の安倍晋三首相をバチカン宮殿に迎えられた。

ベルギーで開催された先進7カ国(G7)サミットを終えた安倍首相は、5日午後イタリア入りし、翌朝、バチカンに教皇を訪問した。

教皇フランシスコが日本の首相と会見するのは今回が初めて。日本の首相のバチカン訪問としては、2009年7月のベネディクト16世と麻生太郎首相との会見以来5年ぶりとなった。

和やかな雰囲気のもとに行なわれた教皇と安倍首相の会談では、日本と教皇庁間の友好関係、特に国内の教育・社会・医療分野などにおけるカトリック教会との協力が思い起こされた。

会談ではさらに、アジア地域と国際情勢上のテーマとして、アジアの平和と安定を推進する取り組み、アフリカでの協力をはじめ、発展のための日本の国際協力、環境への配慮、核軍縮などが取り上げられた。

この訪問で安倍首相は和鏡を教皇に贈った。光を当てると、その反射光の中にキリスト像が浮かび上がるこの金属鏡は、日本のキリスト教禁教時代、隠れキリシタンが使っていたものと同様の技術で作られている。

安倍首相はまた、1615年、慶長遣欧使節としてローマを訪問した支倉常長(1571-1622)と、その時、使節と会見した教皇パウルス(パウロ)5世(在位1605-1621)の肖像画2枚を贈った。来年2015年は同使節のローマ到着から400年にあたる。

教皇との出会いの後、安倍首相はバチカン国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿と外務局長ドミニク・マンベルティ大司教とも会談した。









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