2014-05-25 18:04:13

「暴力には平和で打ち勝とう」教皇、パレスチナの難民キャンプの子どもたちに


パレスチナを25日訪問した教皇フランシスコは、ベツレヘムのフェニックスセンターで難民キャンプの子どもたちとお会いになった。

同センターは、デイシャ難民キャンプにある社会復帰活動のための施設。教皇聖ヨハネ・パウロ2世は、2000年にこの難民キャンプを訪問。後に同教皇の援助でこのセンターが設立された。

この日、センターには、デイシャをはじめ、アイーダ、ベイトジブリンの難民キャンプから子どもたちが集った。

子どもたちの数人は教皇を迎える際、自分たちの生活は占領状態の中にある、自分は海を見たことがない等のメッセージを書いた厚紙を掲げた。一人の少年は、挨拶の中で自分の家族らの長い苦しみに触れ、もう苦しみはたくさんだと述べた。

教皇は子どもたちの言葉にじっと耳を傾け、次のように話された。

「わたしは皆さんが紙に書いた言葉を読みました。皆さんの言っていること、皆さんがわたしに伝えたいメッセージはわかりました。過去に人生を決定させてはいけません。いつも前を見てください。希望をかなえるために、働き、努力するのです。でも、これは覚えておいてください、暴力に暴力で勝つことはできません。暴力には平和で打ち勝つのです。平和と、努力と、祖国を前進させようという尊厳をもって勝つのです。皆さん、わたしを歓迎してくれてありがとう。神様が皆さんを祝福してくださいますように。皆さんはどうかわたしのために祈ってください。」

この後、教皇は子どもたち一人ひとりに話しかけながら、握手を交わされた。









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