2014-05-19 19:07:18

「話し合い、祈ることの大切さ」教皇、日曜正午の集いで



教皇フランシスコは、バチカンで18日、日曜正午の祈りを信者と共に唱えられた。

集いの説教で教皇は、この日のミサで朗読された使徒言行録(6,1-7)のエピソードを取り上げられた。

この箇所では、初期のキリスト教共同体で、ギリシア語圏のユダヤ人から、ヘブライ語を話すユダヤ人に対して、日用の分配について苦情がでたことが記されている。

これについて教皇は、すべての民の救いを望まれたイエスの望みに従って、キリスト教が民族や文化の違いを超えて広がっていった時に、同一性の失われた環境の中で、共同体に最初の困難が生じたと説明。

初代教会の中でも緊張関係や不一致が見られたことに注目された教皇は、こうしたことは今日の教会にも起き得ることであり、生活には問題はつきものだが、重要なのはそれにいかに対応するかということと強調された。

この問題について使徒たちは他の弟子たちを呼び集めて、皆で話し合いを持ち、「霊と知恵に満ちた評判の良い人」を7人選び、兄弟たちの世話を任せ、彼ら自身は祈りとみ言葉の奉仕に専念することになった。こうして問題は解決し、み言葉はますます広がっていった。このエピソードを振り返りながら、教皇は、問題の存在を無視していては解決しない、話し合い、祈りながら、聖霊の導きに委ねることが大切と説かれた。

集いの後半、教皇はバルカン半島、特にセルビアとボスニアをおそった洪水の犠牲者の冥福と、すべての被災者のために祈られた。

さらに、前日ルーマニアのヤシでとり行われたアントン・ドゥルコビッチ司教(1888-1951)の列福式に言及。熱心で勇気ある司牧者として生き、ルーマニアの共産政権下の迫害で獄死した同司教を「信仰の殉教者」として思い起こされた。








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