2014-05-13 18:45:57

「学校への愛を失ってはならない」教皇とイタリアの児童生徒たちとの出会い


教皇フランシスコは、10日バチカンで、イタリアの児童・生徒たちとの出会いを持たれた。

イタリア司教協議会が全国の教育機関に広く呼びかけたこの集いには、カトリック系はもとより公立の学校も合わせ、児童・生徒・家族・教師ら、30万人以上が参加、バチカン一帯を活気付けた。

教皇は参加者らへの言葉で、この催しを「学校を愛する人たち」による「学校のための祝祭」と表現。教皇もご自分の人生の中で、児童、生徒、そして教員、司教として、常に学校を愛してきたと述べられた。

なぜ学校を愛するのか、それは学校には生徒たちを助け成長させる眼差しがあるからと述べた教皇は、自分に学校を愛することを教えてくれた小学校の最初の先生の思い出を紹介、その先生が98歳で亡くなるまでいつも会いに行っていたと語られた。

学校に行くとは、頭と心を現実に向けて開かせ、現実の持つ様々な側面や豊かさを理解させることであり、「学ぶことを学ぶ」ことで人は常に現実に向き合える者となると教皇は指摘。

中でも教師は現実に対して開かれている必要があり、「学ぶことをしない教師は良い教師とは言えない」、「開かれた考えを持ち、より一層の何かを追求し続ける教師の姿に生徒たちは良い影響を受ける」と話された。

また、「出会いの場」としての学校に注目された教皇は、今日わたしたちは互いに知り合い、愛し合い、共に歩むための「出会いの文化」を必要としていると強調。家庭は人間関係を学ぶ最初の場所であるが、学校は多くの人との出会いを通して社会性を学ぶ場であるとし、「子どもの教育には一つの村が必要」というアフリカのことわざを引用された。

さらに、学校は「真・善・美」を学ぶ場所であり、そのうちの一つも欠けることがあってはならない、本物の教育は人生を愛させ、実りに満ちた生き方に人を開かせると教皇は説かれた。

学校生活の歩みの中で、3つの言語「頭の言語」「心の言語」「手の言語」を学び、これによって、自分の「考え・感情・行動」が調和を持つようになることが大切 とも話された教皇は、こうした貴重な教えに満ちた学校、その「学校への愛を失わないようにしましょう」と、皆に呼びかけられた。








All the contents on this site are copyrighted ©.