2014-05-09 18:46:09

「兄弟愛と連帯の理念を広げよう」教皇、国連関係者に


教皇フランシスコは、9日、国連の主要執行理事会関係者とお会いになった。

ローマで開かれた定例会議に出席した国連の潘基文事務総長および主要執行理事会(CEB)のメンバーは、この日、バチカン宮殿を訪問し、教皇との出会いを持った。

教皇は国連関係者への挨拶で、先日列聖された聖ヨハネ23世と聖ヨハネ・パウロ2世に言及。人間の総合的な発展と人民間の相互理解に尽くした両教皇の貢献と、国連諸機関へのヨハネ・パウロ2世の数多い訪問を回想された。

平和構築、人間の尊厳の尊重、貧しく弱い人々の保護、経済・社会の調和ある発展などを推進する国連の大きな努力に教皇は感謝を表明。国連のミレニアム開発目標が特に教育の普及を進め、極度の貧困を減少させることにおいて効果を上げていることを評価しながら、
これにとどまらないさらなる実りを期待された。

世界には発展の恩恵から取り残されてしまった人々がまだ多くいると教皇は指摘しつつ、「疎外の経済」「切捨ての文化」「死の文明」に対抗し、あらゆる形の不正義に挑んでいかなければならないと述べられた。

国連の諸機関がすべての人類への奉仕を続けつつ、信仰や政治的意見の違いを超えて世界の倫理を力づけ、特に貧しい人、疎外された人々に対する、兄弟愛と連帯の共通の理念を広げて欲しいと関係者を励まされた。








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