2014-03-06 18:35:24

四旬節:教皇による「灰の水曜日」の儀式、聖サビーナ教会で


教皇フランシスコは、5日、ローマの聖サビーナ教会で「灰の水曜日」の伝統儀式をとり行われた。

この日、教会暦は「灰の水曜日」と共に「四旬節」に入った。四旬節とは、公生活に入る前のキリストが荒野で40日間の断食を行ったことを思い起こすもので、復活祭までの主日(日曜日)を除く40日間、悔悛と祈り、断食や節制、施しや愛徳の実践を通し、キリストの復活の記念によりよい形で与る準備をする期間である。

四旬節の始まりを告げる「灰の水曜日」には、信者が死と痛悔の象徴である灰を額に受ける「灰の式」が行われる。この灰には、前年の「枝の主日」(「受難の主日」、復活祭直前の日曜日)に祝福されたオリーブなどの枝を燃やしたものが使用される。

夕方、教皇フランシスコは、修道者、司祭、司教、枢機卿らと共に、アベンティーノの丘にある聖アンセルモ教会から宗教行列を行われ、連祷と聖歌が響く中、ミサが行われる聖サビーナ教会へと向かわれた。

聖サビーナ教会は、その起源を5世紀とする、初期キリスト教の建築様式を留めた教会。教皇による灰の水曜日の典礼は伝統的にこの教会で行われる。

教皇はミサの中で「灰の式」をとり行われ、自らも頭に灰を受けられた。

説教で教皇は、四旬節は神に立ち返るための招きであり、自分や社会、教会の中で何かうまく行かないことに対して回心の必要を知る時であると話された。

より人工的な世界を生きる現代、わたしたちは知らず知らずのうちに神を生活から取り除こうとしていると教皇は述べ、今再び「神と兄弟たちに心を開く」必要を強く訴えられた。








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