2014-02-17 17:05:00

教皇、ローマの使徒聖トマス教会を司牧訪問


教皇フランシスコは、16日、ローマ市内の教会で信者たちとの出会いを持たれた。

日曜の午後、教皇が司牧訪問されたのは、ローマ南郊外インフェルネット地区にある使徒聖トマス教会(サン・トマソ・アポストロ)。

同地区は海に比較的近く、緑の多い住宅街で、世帯は親と子からなる家族構成が多い。同地に小教区が設立されたのは、1964年のこと。ローマ教区内では、近年最も人口増加の多い小教区であり、所属する信徒数は現在2万人以上、世帯数はおよそ6千に及ぶ。

使徒聖トマス教会に到着された教皇は、鈴なりの信者たちの熱心な歓迎を受けつつ、さっそく教会の前庭で、初聖体と堅信を準備中の子どもたちと交流された。

教皇は子どもたちに「イエスを愛するための秘訣」を教えましょうと述べ、「その秘訣は、イエスに自分を愛していただくことです。働かれるのはイエスです。わたしたちではありません。イエスが先にわたしたちを愛し、待ち、探してくださるのです。イエスを愛することは、イエスに愛されるがままでいることから始まるのです」と話された。

次いで、教皇はここ数ヶ月に洗礼を受けた赤ちゃんとその両親たち、またお年寄り、病者、障害児の保護者らともお会いになったほか、幾人かの信者たちの告解を聞かれた。

そして、教皇は聖堂内で、ミサを捧げられた。

教皇はミサの説教で、「口に入るものは人を汚さず、口から出てくるものが人を汚す」というイエスの言葉を示しながら、自分の心が汚れているかどうかよりも、まず自分の心の中に何があるのかを知るようにと勧められた。

「自分の心の中に何がありますか、愛がありますか、憎しみですか?赦しはありますか?」と教皇は問い、「中から出てくるものが悪いものなら、傷つけ、それが良いものならば、善をもたらすのです」と説かれた。

最後に、司祭たちや小教区の司牧委員会のメンバーにも挨拶をおくられた教皇は、4時間近い訪問を終え、バチカンに戻られた。








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