2014-01-15 15:18:42

洗礼によって信仰を伝え続けた日本のキリシタンに言及、教皇、一般謁見で


教皇フランシスコは、15日バチカンで、水曜恒例の一般謁見を行われた。

謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇は先週に続き、洗礼の秘跡を考察された。

キリストの神秘体の一部となり、神の民に加わるために必要な洗礼、信仰を世代から世代へと伝えていくためにも重要な洗礼の意味を教皇は解説。この中で、長く激しい迫害の時代にも、洗礼によって脈々と受け継がれていった日本のキリシタンたちの信仰を紹介された。

「神の民のための洗礼の重要さを語る上で、日本のキリスト教共同体の歴史は模範となるものです」と教皇は述べ、次のように禁教時代の日本の信者たちの苦難の歴史を語られた。

「日本のキリスト教共同体は、17世紀初頭から厳しい弾圧を受けました。これによって多くの殉教者を出し、司祭たちは追放され、信者たちは殺害されました。日本に司祭はいなくなってしまいました。皆、追放されてしまったのです。そこでキリスト教共同体は、潜伏生活に入り、隠れた生活の中で信仰と祈りを守ったのです。

子どもが生まれるとお父さんやお母さんが洗礼を授けていました。なぜならすべての信者は、特別な状況においては、洗礼を授けることができるからです。

そして2世紀半、250年の後、日本に宣教師が戻った時、何万人ものキリスト教徒が発見され、教会は再び花開くことができました。彼らは洗礼のおかげで生き残ったのです。

これは偉大なことです。神の民は子どもたちに洗礼を授け、それが続くことによって、信仰が伝えられていくのです。日本の信者たちは、隠れながらも、強い共同体の精神を保ち続けました。なぜなら洗礼が彼らをキリストにおいてただ一つの体としたからです。信者たちは孤立し、隠れていましたが、常に神の民の一部でした。」

このように述べた教皇は、「この歴史からわたしたちは多くのことを学ぶことができるでしょう」と話された。








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