2014-01-01 17:01:32

2014年元日:教皇、正義と平和への願いを神の母マリアに託す


2014年の元日を迎え、教皇フランシスコはバチカンの聖ペトロ大聖堂で「神の母聖マリア」を祝うミサをとり行われた。

カトリック教会の典礼暦は、1年の最初の日を神の母聖マリアに捧げている。

またこの日は、カトリック教会の「世界平和の日」が記念される。「世界平和の日」は、1968年、ベトナム戦争が激化する中、当時の教皇パウロ6世が、平和のために特別に祈る日として制定。戦争や分裂、憎しみや飢餓などのない平和な世界を祈る日となっている。

第47回を迎えた今年の「世界平和の日」は、「平和への道と基盤としての兄弟愛」をテーマとしている。

「主があなたを祝福し、あなたを守られるように。主が御顔を向けてあなたを照らし、
あなたに恵みを与えられるように。主が御顔をあなたに向けて、あなたに平安を賜るように」(民数記6,24-26)。

主がモーセに対し、アロンとその子らに伝えるようにと教えたこの祈りを、力と勇気と希望の言葉として、教皇は新年の説教で引用。

その希望は儚い幻想でも、未来に対する無邪気な願望でもなく、神の祝福と愛情深い保護に裏付けられたものと話された。

この祈りが願う神の祝福は、マリアの中に完全に実現されたと教皇は述べ、神の母であると共に自分たちの母として、キリスト教信者たちの信仰の歩みにおいて常に心に位置を占めてきたマリアの存在を示された。

「見なさい、あなたの母です」(ヨハネ19,27)と、イエスが十字架上でマリアを愛する弟子に母として託された時から、神の母はわたしたちの母にもなり、以来わたしたちの信仰の歩みはマリアと固く結ばれてきたと教皇は説かれた。

マリアの謙遜と神の御旨に応える生き方は、わたしたちの信仰と福音宣教の使命において指針を与え続けると述べた教皇は、わたしたちの信仰の歩みと、人々と世界が必要としているもの、特に神の正義と平和に対する渇望を、神の母マリアに委ねて祈るよう招かれた。









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