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2013-12-30 17:07:34
難民と家庭のために祈る、教皇、「聖家族の日」に
教皇フランシスコは、バチカンで29日、日曜正午の祈りを唱えられた。
降誕祭直後のこの日曜日、カトリック教会の典礼暦は「聖家族」を記念した。
説教で教皇は、プレゼピオ(イエスの降誕の場面を再現した馬小屋の模型)に表現される、幼きイエスを見守るマリアとヨセフの姿を示しつつ、「神は、人間の家庭に生まれ、父と母を持つことを望まれた」と話された。
この日のミサの福音朗読箇所、ヘロデの迫害を逃れて、エジプトに逃避しなければならなかった聖家族の困難な体験(マタイ 2,13-15.19-23)を観想された教皇は、今日の世界にも繰り返される飢餓や戦争などによる難民の家族の悲しい現状に言及された。
教皇は、難民たちが必ずしも真の受け入れと尊重を受けられず、しばしば拒否や搾取の対象となっている現実を見つめると同時に、家庭内における「難民」問題をも指摘。家庭の中で、高齢者や子どもたちが疎外されることなく、大切に扱われているかどうかを問われた。
難民体験をした家族の一員となったイエスは、誰もが神の愛から除外されないことを望んでおられると教皇は強調。聖家族のエジプトへの逃避のエピソードは、人が危険や苦しみ、疎外を受けている場所に、また人が自由や尊厳ある生活を望む場所に、神が常におられることを示していると説かれた。
また、教皇はナザレの聖家族に、簡素な生活、愛と赦し、優しさ、助け合いのある共同体の模範を見出すよう招かれた。
2014年10月バチカンで開催されるシノドス(世界代表司教会議)が、「家庭」をテーマとしたものであることを紹介しつつ、教皇はこの会議の実りをイエスとマリア、ヨセフに託された。
そして、教皇は全世界の家庭を思い、聖家族への祈りを信者と共に唱えられた。
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