グアダルーペの聖母の祝日のメッセージ

教皇フランシスコは、12月11日の一般謁見で、翌12日のグアダルーペの聖母の祝日のために、アメリカ大陸のすべての信者にメッセージをおくられた。

********

明日（12月12日）は、南北アメリカ両大陸の保護者、グアダルーペの聖母の祝日です。この機会に、アメリカ大陸のすべての兄弟姉妹たちに心からの挨拶をおくります。そして、彼らのために「テペヤックの聖母」に祈ります。

聖母が聖フアン・デイエゴの前に出現された時、混血女性の顔、そしてインディオ文化の様々な象徴をもった服装をしておられました。イエスのように、マリアはいつもその子らのすぐ近くにおられます。マリアは愛情深い母親として、神の民と歩みを共にし、彼らの喜びや希望、苦しみや苦悩を分かち合われます。すべての人々が神の民となるよう召されています。

フアン・ディエゴのティルマ（マント）に現れた聖母の姿は、すでに住んでいた人々、またこれから住みに来るであろう、アメリカ大陸のすべての住民に対するマリアの抱擁を預言するしるしでした。

マリアの抱擁は、全アメリカを特徴づけるその歩みを常に示してきました。アメリカは、異なる民族が共に生きることのできる地、母親の胎内から老齢に到るまであらゆる過程における人間の生命が尊重される地、貧しい移民、あらゆる時代の移民を受け入れる地、心広き、寛大な地です。

これがグアダルーペの聖母のメッセージです。これはまたわたし自身のメッセージ、教会のメッセージでもあります。アメリカ大陸のすべての住民に勧め、願います、聖母マリアのように、いつも愛と優しさをもって大きく両手を開いていてください。

アメリカ大陸のすべての兄弟姉妹の皆さん、わたしは皆さんのために祈ります。わたしのためにもどうか祈ってください。福音の喜びが、いつも皆さんの心の中にありますように。主があなたがたを祝福し、聖母が皆さんをいつも守ってくださいますように。