2013-11-04 17:06:39

教皇、この一年に亡くなった枢機卿・司教を追悼


教皇フランシスコは、4日、バチカンの聖ペトロ大聖堂でミサを捧げられ、この1年間に亡くなった枢機卿と司教らを追悼された。

カトリック教会の伝統において「死者の月」とされる11月に入り、教皇は1日の「諸聖人の日」にローマ市内のヴェラーノ墓地でミサを司式。翌2日「死者の日」には聖ペトロ大聖堂地下のグロッタにある歴代教皇の墓前で祈られている。

この日とり行われた追悼ミサで教皇は、昨年11月からの1年間に帰天した枢機卿と世界の司教らを思い起こされた。

ミサの説教で、死も、命も、何ものも「わたしたちの主キリスト・イエスによって示された神の愛から、わたしたちを引き離すことはできない」 (ローマ 8,38-39)という、使徒パウロの確信に満ちた言葉を教皇は引用。

イエスとイエスを信仰のうちに受け入れた者たちとの愛の一致は、どのような力もそれを引き離すことはできず、神のわたしたち一人ひとりへのこの誠実な愛ゆえに、わたしたちは時に困難な毎日の歩みにも、安心し、力強く対峙していけると話された。

帰天した枢機卿と司教らを、神と人々に奉仕した熱心な司牧者として教皇は深く心に留めながら、これらの人々は今は神の御手の中にあり、死は彼らをむしばむことはできないと説かれた。

わたしたちの罪もまた神の御手の中にあると述べた教皇は、わたしたちに神の憐れみを教えるために十字架上で受けた傷を「愛の傷」としてそのまま残したイエスの御手を観想。神の愛と憐れみこそ、わたしたちの力、わたしたちの希望と強調された。

そして教皇は、花嫁を愛するように教会を愛し、それに自らを捧げた亡き枢機卿・司教らを思い、故人らを神の憐れみに託して祈られた。








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