2013-11-02 18:19:18

教皇、ローマのヴェラーノ墓地でミサ


「諸聖人の日」を祝った1日、教皇フランシスコはローマのヴェラーノ墓地でミサをとり行われた。

カトリック教会の典礼暦で11月1日の「諸聖人の日」は、天国にあるすべての聖人たちに捧げられた日、翌2日の「死者の日」は、亡くなったすべてのキリスト者を思い起こし、死者のために祈る日である。

11月は教会の伝統で「死者の月」と呼ばれる。典礼暦年最後のこの月に、教会は、地上を旅する教会の信者と、死後清めを受けている魂、そして天国の至福の中にある人々による、キリスト者の共同体の交わりを思うと共に、死者のために深い敬愛をもって祈り、信仰の光のもとに死を見つめるよう招いている。

教皇が訪問したヴェラーノ墓地は、ローマ7大バシリカの一つ、聖ロレンツォ教会に隣接する歴史的な墓地。ティブルティーナ街道脇にあるこの地は古代から埋葬地とされ、19世紀前半に現在の形に整えられた。

「死者の日」を前に、この日は多くの市民がヴェラーノに墓参りに訪れ、教皇ミサが行われた夕方には敷地内は参列者でいっぱいとなった。

教皇はミサの説教で「今日は希望の日です。なぜなら、わたしたちの兄弟姉妹は神の御前にいるからです」と述べ、「わたしたちもイエスの道を歩んでいくならば、主の恵みゆえに、いつかそこにいるでしょう」と皆の信仰を励まされた。

「希望はパン種のように魂を膨らませます。人生には困難の時もありますが、希望によって魂は前へと進み、未来にあるものを見ることができるのです」と教皇は信仰に根差した希望の大切さを強調。

夕暮れの空を指しながら、教皇は皆が自らの夕暮れについて考えるよう勧められ、キリスト者として、その夕暮れを希望の眼差しと主に迎えられる喜びとをもって平安のうちに考えることができるようにと説かれた。

祈りと共に墓地を祝別された教皇は、最後に、より良い生活を求める旅の途中、海や砂漠で亡くなった移民たちのために深い祈りを捧げられた。








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