2013-10-31 18:46:17

永遠に続く「聖徒の交わり」を強調、教皇一般謁見


教皇フランシスコは、バチカンで30日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

11月1日の「諸聖人の日」、2日の「死者の日」を前にしたこの日の謁見で、教皇は「聖徒の交わり」をテーマにカテケーシス(教会の教えの解説)を行われた。

『カトリック教会のカテキズム』が記すように、使徒信条中の「聖徒の交わり」という言葉は、「聖なるものの分かち合い」と「聖なる人々の交わり」という、2つの意味合いを持つ(n. 948)が、教皇は今回、後者の意味での考察を深められた。

「聖なる人々の交わり」は、わたしたちの信仰の真理の中でも、最も深い慰めを与えるものの一つであり、この真理は、わたしたちは一人ぼっちではないこと、キリストに属するすべての人々の命の共同体が存在することを教えてくれると教皇は述べられた。

「聖徒の交わり」は信仰から生まれるもの、「聖徒」とは主イエスを信じ、洗礼を通し、教会においてキリストのからだの一部となった人々のことであるとも説明。

「父よ、あなたがわたしの内におられ、わたしがあなたの内にいるように、すべての人を一つにしてください」(ヨハネ17,21)。イエスが受難の前に祈ったこの言葉を教皇は観想しつつ、「教会とは、その最も深い真理において、すなわち神との交わり、神との家族的関係である」と話された。

そして「イエスと御父の愛の関係は、わたしたちキリスト者たちの間の絆の原型である」「三位一体の燃える愛の原型に組み込まれることで、わたしたちの魂も心も一つとなり、神の愛によって我々のエゴイズムや偏見、内外の分裂、罪は燃やされる」と教皇は説かれた。

教皇はまた、三位一体の愛の関係がキリスト者を一致に導くのと同様に、キリスト者間の一致はわたしたちを神との一致に導くと、その両方向性を指摘。

「わたしたちの信仰は他の人の支えを必要とするものであり、一致することでわたしたちの信仰は強められる」「信仰の素晴らしい冒険において互いに助け合うことは素晴らしいこと」とキリストに結ばれたすべての人の、一つの大きな家族としての姿を教皇は示された。

「洗礼から生まれるわたしたちの霊的な一致は、死によって絶たれることはない。復活したキリストのおかげで、それは永遠の命において完全に満たされることになる」と、教皇は「聖徒の交わり」が地上の命も、死をも超えて、永遠に続くことを強調。

地上の旅を続けるわたしたちと、死を経て永遠に入った人々との間の深くゆるぎない関係を教皇は指しながら、「地上の信者と、煉獄の魂、そして天国の至福にある人々は一つの大きな家族を形成しており、地上と天上のこの交わりは、特に取次ぎの祈りを通して実現される」と話された。

地上の旅を共に続ける多くの兄弟姉妹の支えと、天国で祈ってくれる兄弟姉妹たちの助けを得て、喜びをもってこの信仰の道を歩いていきましょうと、教皇は信者らを力強く励まされた。








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