2013-10-04 13:41:35

教皇、中部イタリア・アッシジを巡礼、障害者リハビリ施設を訪問


典礼暦でアッシジの聖フランシスコを記念した10月4日、教皇フランシスコは同聖人ゆかりの地、中部イタリア・アッシジを司牧訪問された。

イタリア有数の巡礼地であるアッシジには、これまで歴代の様々な教皇が巡礼しているが、今回初めて、聖フランシスコにちなんだ名を持つ教皇が同地を訪れることとなり、アッシジの町は大きな喜びに包まれた。

早朝、アッシジに到着された教皇は、最初に障害者リハビリテーション・センター「イスティトゥート・セラフィコ」を訪問。施設付属の教会で関係者とお会いになった。

同センターは1871年、フランシスコ会士、福者ロドヴィコ・ダ・カソリア神父によって、視聴覚障害を持つ子どもたちのために創立された。現在では、視聴覚障害をはじめ複数の障害を持つ子どもたちの診断・リハビリ・社会福祉支援を行なう施設としてイタリア国内で先駆的な役割を果たしている。

教皇は、センターでリハビリ治療を受けている子どもたちとその両親ら、一人ひとりに祝福を与え、医療関係者を励まされた。

関係者への挨拶で、「イエスはここにいる子どもたちや人々の間に隠れておられます」と述べた教皇は、聖体の中にイエスがおられるように、わたしたちはこれらの人々の中にイエスの傷口を見出し、その傷口に隠れているイエスと出会う必要があると話された。

そして、キリスト者とはイエスを賛美し、イエスを求め、イエスの傷口を認める者であるならば、わたしたちはこれらの傷に耳を傾けなくてはならないとも説かれた。

また、教皇は、「復活したイエスはその傷をも天に持っていくことを望まれました。イエスの傷は天の御父の前にあります。わたしたちはイエスの傷をここで癒し、イエスはその傷を天より示されながら、わたしたち皆に『あなたを待っている』と呼びかけておられるのです」と述べ、障害者たちに深い愛をもって寄添う家族や医療関係者らを勇気付けられた。








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