2013-10-04 19:27:27

アッシジ訪問:教皇、貧しい人々との出会い「教会は世俗を脱ぎ去る勇気を」


4日、イタリア・ウンブリア州のアッシジを司牧訪問され教皇フランシスコは、司教館で貧しい人々との出会いを持たれた。

早朝、障害者リハビリ施設を訪れた教皇は、続いてサン・ダミアノ教会を巡礼し、祈りを捧げられた。

聖フランシスコは、サン・ダミアノ教会で十字架のキリストを前に祈っていた時、「行って、わたしの家を建て直しなさい」というキリストの声を聞いた。

フランシスコはこの教会を修理し、それは聖クララたち修道生活の場となった。また、フランシスコは死の2年前、ここで「太陽の賛歌」を作っている。

この後、教皇はサンタ・マリア・マッジョーレ教会の近くにある司教館へ向かわれた。司教館には、聖フランシスコが司教の前で衣服を脱いで、自分の父親に返した場所と言われる「脱衣の間」がある。

「脱衣の間」で、教皇はカリタス関係者とカリタスの支援を受けている人々とお会いになった。

教皇はこの席で、教会もまた聖フランシスコのように脱衣するように呼びかけたいと述べ、教会が脱ぎ捨てるべきものは「世俗的な虚飾」であると強調。

教会とはわたしたち全員であり、洗礼を受けたすべての者は、人々に仕え十字架に至るまで身を低くされたイエスの道を行くよう招かれていると説かれた。

十字架もイエスもなく、脱ぎ捨てるものもない、安穏なキリスト教を望むなら、わたしたちはお菓子のような飾りだけのキリスト教徒になってしまうと教皇は注意を促された。

「世俗性はわたしたちを虚栄や虚勢に向かわせるが、これらは神ではなく偶像であり、偶像崇拝は最も重い罪である」「世俗的関心は、魂や人間や教会をだめにしてしまう」とも話された。

若いフランシスコが世俗を脱ぎ捨てることができたのは、自分の力ではなく、神の力があったからであると述べた教皇は、主がわたしたちにこの世の虚栄を脱ぎ去る勇気を与えてくださるようにと祈られた。

教皇はこの後、聖フランシスコ大聖堂で信者たちとミサを捧げられた。








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