2013-10-03 18:40:01

教皇一般謁見:「聖なる教会」を考察


教皇フランシスコは、バチカンで2日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇は信仰宣言(クレド)における「聖なる教会を信じます」という言葉に注目、「教会の聖性」について考察された。

すでに初期のキリスト教徒の時代から、「教会は聖なるものである」という認識があったが、教会の歴史の困難な歩みを考える時、また教会が罪深いわたしたち人間によって造られていることを思う時、どうして教会は聖なるものでありうるのかと、教皇は問われた。

「キリストは教会を愛し、教会のためにご自分をお与えになったのは、教会を清めて聖なるものとするためでした」(参考:エフェソ5,25-26)という使徒聖パウロの言葉を引用された教皇は、教会が聖なるものであるのは、それが聖なる神より生まれたからであり、教会に忠実である神は、それを死と悪の力の中に見棄てるままにはしないからであると説明。

さらに教会が聖であるのは、神なる人イエス・キリストと分かちがたく結ばれ、それを清め、変容し、新たにする聖霊に導かれているからであるとも話された。

歴史の中で、教会は清い者のためだけにあり、他の者は遠ざけようとする誘惑があったが、これは異端であり、聖なる教会は罪びとを決して拒むことなくむしろ受け入れ、神なる御父の憐れみと優しさ、赦しの中に包んでくれると教皇は強調。

神は福音書の「放蕩息子」の父親のように、わたしたちが帰ってくるのをいつも待ち、わたしたちを抱擁してくださると述べられた。

「罪びとであり、弱いわたしたちに、神は恐れることなく聖性を目指すようにと招いています」と教皇は話し、神の聖性に触れ、神の働きに自分を委ね、自分の弱さを恵みの力と出会わせるようにと、信者たちを励まされた。









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