2013-09-05 18:26:26

教皇、プーチン露大統領に書簡、ロシアで開催のG20首脳会議を機に


教皇フランチェスコは、5日、サンクトペテルブルクで開幕したG20首脳会議を機会に、議長国ロシアのプーチン大統領に書簡をおくられた。

書簡の中で教皇は、飢餓を撲滅し、尊厳ある労働、住居、保健衛生が皆に保証される、より平等で連帯した世界を構築するために、相互依存が進む国際社会において、世界経済上の正しく明確な規範が必要であると述べられた。

未だ世界を苦しめている多くの武力紛争は、連日人々の悲惨なニュースをわたしたちに伝えており、平和のない状況や暴力の下では発展に必要な条件を得ることができないと教皇は指摘。

このG20会議で、シリアをはじめとする中東情勢について考え、特にシリア国民があまりに長く直面している悲劇に対し、これ以上の犠牲者を出すことのないよう解決を見出す努力を、すべての参加者に訴えられた。

そして、教皇は、様々な対立を克服し、あらゆる武力による解決を放棄すると共に、改めて勇気と決断をもって対話と調停による平和的解決に取り組んで欲しいと、会議関係者に強くアピールされた。

また、シリア紛争のために同国内外で苦しむ人々に、積極的な人道支援を推進することは、世界各国政府にとって倫理的義務であるとも記された。








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