2013-08-19 19:25:51

「エジプトのために祈り続けよう」教皇、日曜正午の集いで


教皇フランシスコは、18日、正午のアンジェラスの祈りを信者と共に唱えられた。

ローマは連日の好天に恵まれ、高温が続いているが、教皇の祈りの集いに参加しようと、バチカンの聖ペトロ広場は大勢の巡礼者で埋まった。

教皇はこの集いで、フィリピン・セブ島で先日起きたフェリーの沈没事故の犠牲者を心から悼まれた。

また、教皇はエジプトの平和のために祈り続けるよう皆に呼びかけ、平和の元后マリアへの祈りを新たにされた。

説教で教皇は、この日のミサの福音朗読の中から、特に「わたしが地上に平和をもたらすために来たと思うのか。そうではない。言っておくが、むしろ分裂だ」(ルカ 12,51)というイエスの言葉を皆に示された。

わたしたちを混乱させるこのイエスの言葉の意味するところ何かと教皇は問い、それは「信仰とは飾りではない」ということと強調。

信仰を生きるとは、人生を少しばかりの宗教で飾ることでなく、神を人生の基準として選ぶことと述べられた。

「イエスはわたしたちの平和であるが、この平和は中性で妥協的なものではない。イエスに従うとは、犠牲を伴い、自分の利益を諦めなければならない時にも、悪やエゴイズムを捨て、善と真理と正義を選ぶこと」と教皇は説明。

また、人々を分裂させるのはイエスではなく、イエスは「自分のためだけに生きるのか、神と人々のために生きるのか。人に仕えさせるか、人に仕えるか」という選択の基準を投げかけているのであると話された。

さらに、この福音の言葉は信仰を広めるために力を行使することは当然許しておらず、むしろそれとは正反対で、キリスト者にとっての力は暴力を遠ざける愛と真理の力であると教皇は述べ、「信仰と暴力は相容れないもの」であり、「キリスト者は暴力的な人間ではなく、強い人間、温和と愛の力を持つ者」であると説かれた。








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