2013-08-02 18:46:53

教皇、イスラム教のラマダン終了に向けメッセージ



教皇フランシスコは、2日、イスラム教のラマダン(断食月)の終了を前にメッセージを発表された。

教皇庁諸宗教対話評議会がラマダン明けの大祭にイスラム関係者にメッセージをおくることが毎年の恒例となっているが、教皇フランシスコは登位最初のこの機会に、すべてのイスラム教徒への尊敬と友情のしるしとして、自らの署名をもってお祝いの言葉を述べることを望まれた。

このメッセージで教皇は、ご自分の名がアッシジの聖フランシスコにちなんでいることに言及。神とすべての人間を深く愛し、貧しい人々や病者に奉仕し、自然を大切にしたフランシスコが「皆の兄弟」と呼ばれていることを紹介された。

教皇は今年のメッセージのテーマとして、イスラム教徒とキリスト教徒の教育を通した相互尊重の推進を挙げ、互いの理解と尊敬の基礎に教育が非常に重要な役割を果たしていることを強調された。

そして一人ひとりの人を尊重するとは、各自の生活、心身、尊厳、権利、民族的・文化的アイデンティティー、思想、政治的選択などを尊重することと教皇は述べ、不当な批判や誹謗を排し、他者に対する尊敬ある考え方、話し方を学ぶには、家庭や学校、宗教教育、マスメディアの役割が欠かせないと記されている。

諸宗教間、特にイスラム教とキリスト教間においても、相手の宗教、それぞれの教えやシンボル、価値を尊重するようわたしたちは招かれているのであり、それぞれが互いに非難し合うことほど悲しいことはないと述べている。

教皇は、すべてのイスラム教徒とキリスト教徒が特に教育を通して、相互の尊重と友情を高め、対話と協力がより強められることを希望された。








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