2013-07-15 18:49:02

教皇、カステルガンドルフォでアンジェラスの祈り


教皇フランシスコは、14日、ローマ郊外カステルガンドルフォの離宮で日曜正午の祈りの集いを持たれた。

教皇フランシスコがカステルガンドルフォ入りするのは、退位後離宮に一時滞在していたベネディクト16世を今年3月に訪ねて以来、2回目。日曜の祈りを現地で行なわれるのは、今回が初めてとなる。

早朝、カステルガンドルフォに到着された教皇は、まず離宮の中庭で離宮職員らとの出会いを持たれた。

続いて、教皇は離宮前に集った信者たちと共にアンジェラスの祈り(お告げの祈り)を唱えられた。

教皇フランシスコのカステルガンドルフォにおける初めての公式の集いとあって、小さな町の広場にはおよそ2万人が詰め掛けた。

この席で教皇は、ルカ福音書の「善いサマリア人」のたとえをテーマに説教を行われた。

エルサレムからエリコに向かう道である人が追いはぎに襲われ、瀕死の状態になって道端に残されたが、通りかかった祭司とレビ人はその人を見ながらも、道の反対側を通っていってしまった。それに対してサマリア人の旅人は、その人を見ると憐れに思い、介抱し、自分のろばに乗せ、宿屋に連れて行き、彼のためにお金を払った。

このたとえ話を通してイエスは、祭司とレビ人の行動とは異なり、神の御心を行なったサマリア人の善良で寛大な心を示そうとされたと教皇は話し、その神とは犠牲よりも憐れみを求める方であると説かれた。

そして、「神は憐れみ深く、わたしたちの惨めさや困難や罪を知っておられ、わたしたちすべてにこの憐れみの心をくださる」、「サマリア人がしたことは、困難にある人に憐れみを注ぐ、神の心に倣うものであった」と強調された。

教皇は、間もなく始まる「世界青年の日リオデジャネイロ大会」のために、8日後ブラジルに向けて出発されること報告しながら、この大会の参加者たちを導き、彼らの心をキリストが与える使命に開いてくれるよう、ブラジルの保護者・アパレシーダの聖母に祈って欲しいと信者らに願われた。

この後、教皇はカステルガンドルフォにある天文台を訪問。天文台を管理しているイエズス会の会員たちと昼食を共にされ、午後バチカンに戻られた。








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