2013-07-07 18:35:31

2人の福者教皇、ヨハネ・パウロ2世とヨハネ23世の列聖が間近に


教皇フランシスコは、7月5日、教皇庁列聖省長官アンジョロ・アマート枢機卿とお会いになり、福者教皇ヨハネ・パウロ2世(カロル・ヨゼフ・ヴォイテーワ1920-2005)の列聖に必要であった奇跡を承認する教令の発布を許可された。

この教令では、列聖調査中の福者教皇ヨハネ・パウロ2世に帰せられる奇跡のほか、列福調査中の11人の尊者・神のしもべに関する奇跡あるいは殉教、英雄的徳が承認されている。

また、教皇フランシスコは、福者教皇ヨハネ23世(アンジェロ・ジュゼッペ・ロンカッリ1881-1963)の列聖に賛成とする列聖省の枢機卿・司教定例会議での投票結果を踏まえ、ヨハネ23世の列聖についても枢機卿会議を招集する旨を明らかにされた。

これによって、ヨハネ・パウロ2世とヨハネ23世の2人の福者教皇の列聖への道が同時に開け、その実現がいっそう近いものとなった。

2人の福者教皇の列聖は、今後開かれる枢機卿会議を経て、正式に決定される。

一人の聖人の列聖に至るためには、通例では、列福の段階で1つ、列聖の段階で1つ、合計2つの奇跡が必要となるが、今回のヨハネ23世の列聖への道のりは、2つ目の奇跡の必要を除いたものとなる。

バチカン広報局長フェデリコ・ロンバルディ神父は、「列聖に至るまでに、列福、列聖の2段階で2つの別の奇跡が必要かどうかは、実際、神学者や専門家の間でも研究が進められており、ヨハネ23世には列福調査の際にすでに1つの奇跡が認められていることから、列聖までの過程を短くする上で、2つ目の奇跡を不要とする権限を教皇は持っている」と述べた。








All the contents on this site are copyrighted ©.