2013-06-18 18:34:37

「神の恵みの下に歩み、希望を伝える」教皇、ローマ教区会議参加者に


教皇フランシスコは、17日、ローマ教区の司牧者や信者たちとお会いになった。

ローマ教区は「キリストよ、わたしたちにはあなたが必要です!」をテーマに、この日から3日間の日程で教区会議を開催。

会議初日、教皇フランシスコはローマ司教として開会の講話を行われ、バチカンのパウロ6世ホールに集った参加者らはその言葉に熱心に耳を傾けた。

「わたしは福音を恥としない」という使徒聖パウロの言葉(ローマ1,16)を講話のタイトルに、教皇は、イエスから来る希望を知らない人々が多くいる街で、勇気と忍耐に満ちた福音の証し人として生きるよう、教区民を励まされた。

特に「あなたがたは律法の下ではなく、恵みの下にいるのです」(ローマ6,14)という聖パウロの教えを示された教皇は、神からイエス・キリストを通して与えられた恵みの下を喜びと自由の中に歩み、無償で与えられたその恵みを他の人々にも無償で分け与えることの大切さを説かれた。

「歴史上多くの革命家がいたが、イエスがもたらした革命の力を誰も持ってはいなかった。イエスの革命とは人間の心を奥深くから変容するものであった」と述べた教皇は、わたしたちもまた、我々の心を深く変容し、罪人を聖なる者とするその恵みを受け入れ、神の救いと愛に参与する者とならなければならないと強調。

自分の殻から外に出て、貧しい人々・疎外された人々、また知性や文化に恵まれても神を知らない人々に、神から来る希望をもたらそうと、呼びかけられた。

また、福音宣教とは簡単なことではないが、決して落胆せず、霊的な戦いという「日々の殉教」を経ながら、恐れることなく進んでいくよう招かれた。

講話の後、教皇と参加者は祈りを唱え、さらにローマ教区オーケストラと合唱団の調べの中で観想のひと時を過ごした。








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