2013-05-20 19:17:35

聖霊降臨の大祝日教皇ミサ
聖霊の風に吹かれ外へ出て行こう


5月19日 聖霊降臨の大祝日 バチカン聖ペトロ広場での教皇ミサ

19日、日曜日に祝われた「聖霊降臨」の大祝日に先立つ18日土曜日午後5時半から大祝日準備のための「祈りの集い」が教皇フランシスコと共に聖ペトロ広場で行われた。聖ペトロ広場は世界各国からローマにやって来た巡礼者たち20万人で早くから一杯になり広場になり、広場に入りきれなかった人々は広場前のコンチリアチオーネ通りまで一杯に埋め尽くした。
「祈りの集い」は二部構成で、第一部は音楽や歌が披露され、第二部で参加者たちは教皇と共に祈りと反省の一時を過ごした。教皇は人々への語りかけの中で自分の幼少期や青年期の思い出から家庭内での信仰生活の重要さを強調された。

続く日曜日「聖霊降臨の大祝日」のミサは聖ペトロ広場で午前10時半から始められた。このミサにも世界各国からの巡礼者が聖ペトロ広場だけではなくその前の通りまで埋め尽くし、キリストの復活後50日目に初代教会を根底から変革し、生かし、全世界に派遣した聖霊の働きの偉大さを記念した。

教皇はこのミサの説教の中で、主に3つのキーワードを指摘し話を進められた。

先ず初めに教皇は、この日記念する聖霊降臨は2000年前にエルサレムで実現しただけではなく今日もなお引き続き教会に実現している出来事であることを思い起こさせ、この日の大祝日が強調する「新らしさ」「調和」「ミッション」という3つの言葉に注意を向けようと勧められた。

聖霊は私たちの生活に「新しい」風を吹き込まれる。普通私たちは何か新しいことに遭遇するとこれまで自分たちが築いてきたもの、その中に安心して生きてきて環境が破壊されるのではないかと先ず「恐怖」の感情を持ち、そしてその新しいことの「排斥」へと動くが、実は神は聖霊を通して教会に常に新しい恵みの風を送り続けている。「神は常に新しさをもたらす」と教皇は強調している。旧約新約の多くの偉大な聖人たちは神のもたらす新しさに初め恐れをなしたが、皆同じように神の力に絶対的な信頼を寄せ、神のみ旨に従った。教皇は自分の中に閉じこもらずいつも神の信頼し「神から来る驚き」に絶えず心を開いているようにと信者たちを励まされた。

注意を向けるべき第二の言葉は「調和」であると教皇は強調された。教会内に様々な異なるカリスマを送られる聖霊は表面的には何か混乱を起こしているように見えないこともないが、実は聖霊が教会内にもたらしているのは混乱でも分裂でもなく多様性ある「一致」であり「調和」である。聖霊は一致の霊であって全てをキリストに導く、全てはキリストにおいて一つになる。教会は私にキリストをもたらし、わたしをキリストに導く。聖霊はキリストにおいて教会内に「一律性」ではなく「多様性における一致」をもたらすのである。

最後の言葉は「ミッション」(派遣)である。昔の神学者たちは人の霊魂は帆船のようなものであって、聖霊は風のように霊魂の帆に多くの恵みを吹きかけ霊魂を前進させる。信者はこの霊魂のように一所、自分の中に閉じこもらず、聖霊の風に押され外へ外へと向かっていかなければならない。キリストをキリストの福音を全ての人々に告げ知らせるために、外に向かって、多くの人々から忘れさられているような「存在の郊外」にまで出て行こうと教皇は人々に呼びかけた。








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