2013-04-29 18:52:50

教皇による堅信式「主に励まされ、逆流を生きよう」


教皇フランシスコは、28日、バチカンで堅信式をとり行われた。

堅信とは、カトリック教会の7つの秘跡の一つで、洗礼および聖体と共に「キリスト教入信」の秘跡を構成する。堅信の秘跡によって信者はいっそう完全にキリストと教会とに結びつき、聖霊に強められ、言葉と行いをもってキリストを証しし、信仰を広め擁護するよう義務付けられる。

この日、聖ペトロ広場で行われたミサにはおよそ10万人が参加。教皇はこの中でコンゴ、コロンビア、フィリピン、アイルランドなど世界各国の44人の信者に堅信を授けられた。

説教で教皇は、「主に従い、わたしたちの陰の部分、すなわち主の意にそぐわない行いや罪を聖霊の力で変えてもらいましょう」「イエスが十字架上で栄光を受けたように、人生の途中で出会う困難や不安も神の栄光への道のりの一部です。勇気を出しましょう。わたしたちには試練に打ち勝つ聖霊の力があります」と、堅信を受ける人々を励まされた。

また、人生を大きな理想のために用いるように招かれた教皇は、特に若者たちに「流れに逆らって生きることは、心のためになることです。逆流を生きるには勇気がいりますが、主がその勇気をくださいます」と呼びかけられた。

そして、「わたしたちが貧しく弱く罪深く感じても、神がわたしたちの弱さに力を、貧しさに豊かさを、罪に赦しを与えてくださるのです」と、神にしっかりと繋がっていれば、困難や試練や無理解を恐れる必要はないと説かれた。

堅信の儀式に臨む信者たちは洗礼の日の約束を更新し、教皇はこれら信者一人ひとりの頭に手を伸べ祈りながら、「賜物である聖霊のしるしを受けなさい」と額に十字の形に聖香油を塗られた。








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