2013-04-15 18:13:47

教皇、枢機卿による顧問団を設立、教皇庁改革の研究に助言


教皇フランシスコは、枢機卿による顧問グループを立ち上げ、教会全体の指導や教皇庁の改革のための研究に助言を得る意向であることが明らかになった。

バチカン国務省の13日の発表によれば、先のコンクラーベ開始前に行われた枢機卿総会で、教皇に助言を行なう枢機卿の顧問団の必要が示され、教皇フランシスコはこの提案を汲んで、このたび枢機卿たちのグループを設立した。

この顧問団は、普遍の教会の統治と、教皇庁の組織と機能をめぐる使徒憲章「パストール・ボヌス」の見直し計画の準備において助言を行なうことを目的とする。

グループは次の8人の枢機卿(アルファベト順・敬称略)からなる。ジュゼッペ・ベルテッロ(バチカン市国行政庁官)、フランチスコ・ハビエル・エラスリス・オッサ(チリ、サンティアゴ・デ・チレ名誉大司教)、オズワルド・グラシアス(インド、ボンベイ大司教)、ラインハルト・マルクス(ドイツ、ミュンヘン=フライジング大司教)、ローラン・モンスウェンゴ・パシンヤ(コンゴ民主共和国、キンサシャ大司教)、ショーン・パトリック・オマリー(米国、ボストン大司教)、ジョージ・ペル(オーストラリア、シドニー大司教)、オスカル・アンドレス・マラディアガ・ロドリゲス(ホンジュラス、テグシガルパ大司教)。

さらに、マルチェッロ・セメラーロ司教(アルバーノ司教)が、グループの事務局長の役割を果たすことになる。

グループの最初の全体会議は、今年の10月1日から3日に予定されている。ただし教皇は、個々の枢機卿とはすでに話し合いを持たれている。

バチカン広報局長のフェデリコ・ロンバルディ神父は、枢機卿による顧問団の設立の発表が、教皇フランシスコ選出からちょうど1ヶ月目にあたることを指摘。

教皇がコンクラーベ開始前の枢機卿総会の提案を尊重し、普遍の教会と教皇庁の期待に関心を持っておられることを示した、と述べた。

また、この顧問の集まりが「委員会」や「評議会」などの名称を持たず、オープンな性格を保っていること、普遍の教会を統治する教皇が様々な大陸の枢機卿からの意見を得ることができるなどの点にも言及した。

ロンバルディ神父は、この枢機卿の顧問団は、助言的性格を持つものであり、決定機関的なものではないと説明。

顧問団と教皇庁の関係について、「教皇庁は教皇を近くから助けるという基本的な機能を有し、各省・評議会の長はその責任と権威を保持すると共に、教皇の日常的な任務の第一の協力者である」、一方、この顧問の集りは「普遍の教会の視点および異なる地域の視点から意見をもたらすことで、教皇が教皇庁の協力の下に進める仕事をさらに補うものとなる」と話した。








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