2013-03-26 16:53:57

受難の主日:教皇「キリスト者は喜びを持ち、希望を誰にも盗ませてはならない」


24日、カトリック教会の典礼暦は「受難の主日」を迎えると共に、復活祭を直前に控えた一週間、「聖週間」に入った。

この日、教皇フランシスコは、バチカンの聖ペトロ広場で「受難の主日」のミサを捧げられた。

「受難の主日(枝の主日)」とは、復活祭直前の日曜日で、キリストの受難を記念する「聖週間」の第一日目。

受難の主日にはイエスのエルサレム入城を記念し、民衆が歓呼のうちに木の枝や服を道に敷いてイエスを迎えたという福音書のエピソードを思い起こし、ミサの前に棕櫚やオリーブ枝を掲げて宗教行列が行なわれる。

また毎年この日には、「世界青年の日」(教区レベル)が記念される。

教皇は最初に広場の後方にあるオベリスクに向かい、その前で会衆が手にする枝を聖水をもって祝別された。

続いて、イエスのエルサレム入場の福音(ルカ19,28-40)が朗読され、ローマ教区の若者たちをはじめ、信徒、修道者、聖職者らは枝を掲げながら大聖堂前まで、王であるキリストを称える聖歌を歌いながら行列。教皇ご自身も行列の一番後ろを歩まれた。

このミサでは、主イエス・キリストの受難の朗読が行われる。会衆はルカ福音書(22章14~23章56)の、最後の晩餐から、オリーブ山での祈り、逮捕、死刑判決、十字架につけられ、死に、葬られるまでの、イエスのこの地上での最後の歩みに、静かに耳を傾けた。

教皇フランシスコは、「喜び」「十字架」「若者」の3つの言葉をテーマに説教を行われた。

キリスト者はイエスとの出会いから生まれる喜びと希望を持ち、神の愛の表現である十字架を愛するようにと説かれた教皇は、今夏リオデジャネイロで開催される「世界青年の日大会」への参加を呼びかけながら、「イエスに従うのは素晴らしいこと」だと全世界に告げて欲しいと、若い信者たちを励まされた。








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