2013-03-16 15:08:27

「清貧な、貧しい人々のための教会を」教皇、フランシスコという名の理由語る、マスコミへの会見で


教皇フランシスコは、16日、マスコミ関係者との会見を持たれた。

この日、バチカンのパウロ6世謁見ホールには、世界各国の報道関係者約6千人が詰め掛けた。

教皇は穏やかに、時に微笑みながら、報道陣に語りかけた。

今日の世界で欠かせない存在となったマスメディアの重要な役割に触れた教皇は、カトリック教会にとって大きな出来事が続いたこの日々に、質の高い仕事を行なった報道関係者の労をねぎらわれた。

そして教皇は、教会にとって歴史的なこれらの行事を、信仰という視点から正しく捉え、報道することを知る人々に、特別な感謝を述べられた。

教会における出来事は政治・経済のように複雑ではないが、世間的な論理に属さない特性を持っているだけに、それを理解し、大衆に広く伝えるのは容易ではないと教皇は指摘された。

「教会は政治的性質を持たず、霊的性質を持つもの」、そしてその本質とは「イエス・キリストとの出会いに向かう神の民の歩み」であると強調。この見方を通してこそカトリック教会の行なうことを理解できると話された。

後半、教皇は、ご自分がフランシスコという教皇名を選んだ理由について、原稿を用いずに自由な形で語られた。

コンクラーベ選挙中、ご自分の隣に、かつてからの親しい友人で、サンパウロ名誉大司教・聖職者省前長官のフンメス枢機卿が座っていたが、開票中に自分が教皇に選ばれそうになってきた時、同枢機卿は励ましをくれ、とうとう教皇に選出された時、抱擁と共に「貧しい人たちのことを忘れないで!」と言ってくれたという。

この時、「貧しい人々」という言葉からアッシジのフランシスコを思い、さらに戦争のことを考え、「平和の人」であるフランシスコの名が胸に刻まれた、と教皇は話された。

アッシジのフランシスコは、自分にとって、「清貧、平和の人、そして自然を愛し守る人」と述べた教皇は、この名が「清貧な、貧しい人々のための教会」をという自分の望みと重なったと述べられた。

教皇は会見の最後に、「皆さんの中には信者でない方もおられるでしょう。それぞれの方の考えを尊重しながら、しかし皆さん一人ひとりが神の子と知りつつ、沈黙のうちに皆さんを祝福します」と、沈黙の祝福をおくられた。








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