2013-03-12 12:27:02

世界に広がる枢機卿の出身地、すべての人に開かれた教会


今回のコンクラーベに参加する有権枢機卿は115人。その内訳を出身地や年齢などから見てみたい。

有権枢機卿の中で、60人をヨーロッパ諸国の枢機卿たちが占め、全体としてヨーロッパ大陸からの代表が一番多いことになる。次は、南北アメリカ大陸の国々を出身とする33人が続く。アフリカ大陸からは、11人、アジアからは10人、そしてオセアニアからは1人となっている。

このコンクラーベに一つの国から一番多くの枢機卿を送っているのはイタリアで、28人。その次がアメリカ合衆国で11人、そしてドイツが6人、ブラジル、スペイン、インドからはそれぞれ5人が参加している。

インドネシアとイギリスからは、それぞれの理由で選挙権を持つ枢機卿が1人ずつ欠席している。一方、2005年のコンクラーベには誰も参加していなかった香港、エジプト、ケニアからは、今回は参加がある。

参加枢機卿全体中、40人は教皇庁など教会関係事務所で勤務経験を持つ枢機卿たち。

また、67人の枢機卿が教皇ベネディクト16世によって任命されている。

有権枢機卿は原則として80歳未満である。今回のコンクラーベで選挙権を持つ枢機卿らの平均年齢は71歳。

ドイツのカスパー枢機卿は先日3月5日に80歳となったが、使徒座空位期間開始後に誕生日を迎えた場合はコンクラーベの参加資格がある。

コンクラーベ参加者で最も若い枢機卿は、インドのトットゥンカル枢機卿54歳と、フィリピンのタグレ枢機卿56歳。

参加枢機卿の中で修道者は19人、これにオプス・デイ属人区に属するペルーのシプリアーニ枢機卿が加わる。修道者枢機卿中、最多数はサレジオ会員で4人、続いてフランシスコ会が3人、ドミニコ会が2人で、この後、他の修道会出身者が1人ずつとなる。








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