2013-03-12 18:07:34

コンクラーベ:システィーナ礼拝堂に向けて宗教行列、枢機卿らを残し「全員退場」選挙開始へ


コンクラーベ初日の12日午後4時半、教皇選挙の会場へ有権枢機卿たちの行列が行われた。

行列は、バチカン宮殿のパオリーナ礼拝堂から、コンクラーベが行なわれるシスティーナ礼拝堂に向かった。

パオリーナ礼拝堂で、有権枢機卿たちの中で主席を務めるジョヴァンニ・バッティスタ・レ枢機卿が導入の祈りを先唱。そして枢機卿たちに向かい「敬愛する兄弟たちよ、神の神秘を祝った後、これから、ローマ教皇を選ぶコンクラーベに入りましょう」というラテン語の式文を述べた。

十字架を先頭に、火を灯した燭台、システィーナ礼拝堂付聖歌隊、儀式奉仕者、コンクラーベ事務局長、黙想指導者のプロスペル・グレック枢機卿らが進み、主席のレ枢機卿を最後尾とする有権枢機卿115人の長い列がそれに続いた。スイス衛兵たちは各所に整列し、その歩みを見守った。

諸聖人の連祷が唱えられる中、システィーナ礼拝堂に入場した枢機卿らは、ミケランジェロの「最後の審判」が描かれた壁面前の祭壇まで進み、一礼した後、それぞれの席についた。

 枢機卿たちが歌う、聖霊の助けを願う賛歌「ヴェニ・クレアトル・スピリトゥス」(創造主なる聖霊よ、来り給え)の調べが礼拝堂を満たした。

主席枢機卿に合わせ、すべての枢機卿は、選挙上の規則と秘密を厳守することを誓う式文を共に唱えた。

そしてレ枢機卿を初め、枢機卿らは一人ずつ前に進み出、福音書に手を置き、各自の名前を述べながら、これらの内容を守ることを宣誓した。

最後の枢機卿が宣誓を終えると、儀典長グイド・マリーニ師が中央に立ち、「エクストラ・オムネス(全員退場)」と静かに告げた。

有権枢機卿と、黙想指導者グレック枢機卿、そして儀典長を残し、その他すべての人々は礼拝堂の外に出た。

儀典長は内側から礼拝堂の扉を閉めた。

この後、黙想指導を務めるグレック枢機卿と共に、有権枢機卿たちは投票前最後の黙想を行う。

黙想終了後、グレック枢機卿と儀典長もまた礼拝堂を後にする。

こうして中に有権枢機卿たちだけが残された段階で、主席枢機卿が、他の緊急課題を提案する必要がなければ、教皇選挙を進めるよう皆を招くことになる。

投票と開票が行なわれれば、システィーナ礼拝堂の煙突からその結果を知らせる煙が上がる。黒い煙ならば未決の、白い煙ならば新しい教皇が選出された知らせとなる。








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