2013-03-12 12:26:36

「ローマ教皇選挙のためのミサ」と共にコンクラーベの幕開け


266代目ローマ教皇を選出するコンクラーベが、バチカンで12日、始まった。

コンクラーベへの精神的な導入として、同日午前、聖ペトロ大聖堂で「ローマ教皇選挙のためのミサ(ミッサ・プロ・エリジェンド・ロマーノ・ポンティフィチェ)」が、枢機卿団主席アンジェロ・ソダノ枢機卿の司式でとり行われた。

ミサには、コンクラーベの投票権を持つ80歳未満の枢機卿はもとより、この機会にローマに集ったすべての枢機卿が参加、聖ペトロの墓の上に建てられた大聖堂の中央祭壇を緋色の衣で囲んだ。

共に参列した司教・司祭・修道者・信徒たちもまた、神の聖なる教会と、新しいローマ教皇を選ぶために呼ばれた枢機卿たちのために、熱い祈りを捧げた。

ソダノ枢機卿は説教の中で、教会を常に見守り、その世紀にわたる歩みを聖霊の働きを通して生き生きと保ってくださった神の愛と支えを観想。前教皇ベネディクト16世の実りある業績を改めて神に感謝すると共に、聖なる教会に新しい良き牧者がもたらされるよう祈った。

イエスから受け継いだ愛と慈しみの使命、福音の光と恵みの力を伝え、人々に奉仕するその使命に、すべての司牧者は招かれているが、中でも「わたしの羊の世話をしなさい」とイエスから言われたペトロと同様、ローマ教皇が背負うこの使命は大きいと、ソダノ枢機卿は述べた。

また、ソダノ枢機卿は、様々な人々が集って一つのキリストの体として構成された教会の本質に言及。キリストの神秘体において、ペトロは教会の一致の見える基盤であり、すべての人はペトロの後継者である教皇に協力しなければならないと話した。

「良い羊飼いは自分の羊のために命を捨てる」(参照ヨハネ10,15)と述べたソダノ枢機卿は、教会と人類に対する教皇の愛の使命と、正義と平和への奉仕を説き、未来の教皇がこの高貴な使命に寛大に尽くすことができるようにと祈った。








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