2013-02-28 17:30:38

ベネディクト16世、ヘリコプターでカステルガンドルフォへ


教皇ベネディクト16世は、在位最後の日28日午後5時すぎ、バチカンからヘリコプターで、カステルガンドルフォの離宮に向かわれた。

教皇の出発にあたり、バチカン宮殿の聖ダマソの中庭には、スイス衛兵隊が整列し、教皇庁職員たちをはじめとする関係者らは、皆、真剣な面持ちで宮殿を後にされる教皇を待ち受けた。しかし、ベネディクト16世が姿をお見せになると同時に、張りつめた空気は、家族的で温かい、大きな拍手に変わっていった。

穏やかな夕日の差すバチカン市国のヘリポートで、教皇は枢機卿団主席ソダノ枢機卿、前バチカン市国長官ラヨロ枢機卿の挨拶を受けながら、ヘリコプターに搭乗された。

ベネディクト16世を乗せたヘリコプターはバチカン市国の上を旋回。この間、聖ペトロ大聖堂と周辺の教会が鳴らす鐘の音が、教皇を見送るように響き続けていた。

ヘリコプターはローマ市街地を越え、郊外カステリロマーニ地方の町で、教皇離宮のあるカステルガンドルフォに向け飛行、およそ20分後に離宮に到着した。

バチカン出発後、教皇はツィッターで最後のメッセージを次のようにおくられた。

「皆さんの愛情と支えに感謝します。皆さんがいつも生活の中心にキリストを据える喜びを体験することができますように。」








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