2013-02-24 11:04:15

四旬節黙想会終了:教皇「美と愛である真理を証ししよう」協力者らに感謝


教皇庁の高位聖職者を対象とした四旬節の黙想会が、23日午前、終了した。

バチカン宮殿のレデンプトリス・マーテル礼拝堂で1週間にわたり行われていた黙想会は最終日を迎え、今年の黙想指導を務めた教皇庁文化評議会議長ジャンフランコ・ラヴァージ枢機卿による最後の説教が行われた。

黙想終了後、教皇ベネディクト16世は、参加者を前に挨拶を行われた。

「信じる術(すべ)、祈る術:詩編の祈りにおける神の御顔と人間の顔」をテーマにした黙想会を通し、信仰と詩編の素晴らしい世界を歩みながら、その豊かさ、深遠さ、美しさに魅了されたと教皇は述べた。

教皇は「ロゴス」(言葉・論理・真理)の考察に皆を招きつつ、「ロゴスは単なる数学的論理ではなく、そこには心と愛がある」「真理とは美しいものであり、真理と美は共にある」と話された。

天地の創造において、神は第六の日に、お造りになったすべてのものをご覧になったが、それらは「きわめて良い」ものであった(創世記1,31)。それにも関わらず、これらのすべてがこの世では悪や苦しみ、不正で汚され続けているように見えると指摘。

こうした中で、人となられた「ロゴス」、神の御子は十字架上で茨の冠をかぶせられたが、「わたしたちはまさに神の御子の苦しみの姿に創造主・贖い主の美しさを見、夜の闇の沈黙のうちに御言葉を聞くのである」と教皇は観想され、「信じるとは、闇に覆われた世界の中で神の手に触れ、沈黙の中で御言葉を聞き、愛を見ることにほかならない」と説かれた。

「より祈り、告げ、美と愛である真理を証しするために、これからもこの信仰の神秘の世界を歩んでいきましょう」と述べた教皇は、この8年間の教皇職の重みを、その仕事と愛と信仰をもって支えてくれたすべての協力者たちに感謝を述べられた。
そして、引退後もこの感謝と、精神的一致、祈りにおける深い交わりは変わらないと約束されながら、教皇は「神の勝利と、美と愛である真理を確信しながら、前に進んでいきましょう」と皆を励まされた。








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