2013-02-08 18:08:39

ケーリ枢機卿逝去、移住・移動者司牧評議会元議長


イタリアのジョヴァンニ・ケーリ枢機卿が、8日、静養中のローマで逝去した。94歳だった。

ケーリ枢機卿は、1918年、イタリア・アスティに生まれた。1942年、司祭叙階。アスティ教区の神学校で教鞭をとり、青少年司牧などにたずさわった。1946年、神学と教会法を深めるためローマの教皇庁立ラテラン大学へ。後、外交官としての準備のため教皇庁立教会アカデミーに入る。

1952年、グアテマラ、1955年、スペインのバチカン大使館勤務。1967年、教皇庁内勤。1973年、駐国連オブザーバー。1978年、大司教。

1986年、教皇庁移住移民司牧委員会議長。1988年、新しく誕生した教皇庁移住移民司牧評議会の最初の議長となった(1998年10月まで在任)。同じく同評議会の議長を務めた浜尾文郎枢機卿の前任者にあたる。

1998年、枢機卿に任命された。

教皇ベネディクト16世は、アスティ司教に宛てた弔電で、「福音と教会に忠実な、熱心な司牧者」、「司祭の召命に誠実に従い、言動一致を生きた」ケーリ枢機卿を思い起こすと共に、教皇庁におけるその長年の貴重な奉仕に深い感謝を表明。同枢機卿の冥福を心から祈られた。

ケーリ枢機卿の葬儀は、9日夕方、バチカンの聖ペトロ大聖堂で、枢機卿会主席アンジェロ・ソダノ枢機卿の司式でとり行われる。

ケーリ枢機卿の逝去により、現在の全枢機卿数は209人、そのうち教皇選挙の投票権を持つ80歳未満の枢機卿は118人、投票権を持たない80歳以上の枢機卿は91人となった。








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