2013-02-07 19:00:42

「若者に理解と信頼を」教皇、文化評議会総会に


教皇ベネディクト16世は、7日、教皇庁文化評議会のメンバーとお会いになった。

文化評議会(議長:ジャンフランコ・ラヴァージ枢機卿)は、「青少年の文化の傾向」をテーマに6日から9日まで定例総会を開催している。

教皇は総会参加者への挨拶で、若者たちの世界を画一的に捉えてはならないこと、教会は若い世代をより理解し、彼らに大きな期待を寄せていることを強調された。

就職難をはじめ、政治・経済など社会の不安定性が文化に与える影響は、若者の心理や行動にも及んでおり、それが社会における若い人たちの疎外感や、暴力・麻薬等への依存を生んでいると、教皇は指摘。

また、こうした中で若者たちの生活がしばしば個人主義的・自己陶酔的になると同時に、信仰面でも教会への帰属が弱まり、私的・感情的な宗教観を持つ傾向が見られることをも示された。

その一方で、多くのボランティアの若者たちがそのエネルギーを貧しい人や助けを必要とする人々に向け、自由と尊厳ある世界の構築に寄与すると同時に、たくさんの青少年が勇気をもってその深く誠実な信仰を証していることに教皇は注目。

若者の文化を考える時に、世間で言われる画一的な見方や分類をしないことが大切と話された。

教会が若者たちに対して抱く大きな信頼と希望を表明された教皇は、若い人々がこの「信仰年」を通してキリストとの友情を強め、文化と社会を変容していくための喜びと熱意を汲み取ることができるようにと願われた。








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