2013-01-23 18:51:56

「信仰宣言」の考察へ、教皇一般謁見、インドネシアの洪水被災者に祈りと連帯


教皇ベネディクト16世は、バチカンで23日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

この集いで教皇は、インドネシアの首都ジャカルタで発生した洪水の犠牲者と多くの避難民のために祈られた。教皇は水害の被災者たちへの精神的連帯を表されると共に、必要とされる救援が欠けることのないようにとアピールされた。

現在開催中の「信仰年」にあたり、教皇はカテケーシス(教会の教えの解説)で、「信仰宣言」の考察を開始された。

この日は信仰宣言の冒頭、「神を信じます」の一文を深く味わうように招かれ、単純でありながら本質的なこの信条が、主とその神秘と関わる果てしない世界に扉を開くと説かれた。

神に耳を傾け、神との関係を深めるために、聖書を基本として示された教皇は、聖書の中に神の救いと贖いの計画の歴史を見、神を信じた多くの人々の輝かしい姿から学ぶよう勧められた。

教皇は特に「信じるすべての人の父」(ローマ4,11-12)としてのアブラハムの信仰を観想。

「生まれ故郷を離れて、わたしが示す地に行くように」との、主の召し出しを受け、神の導きだけを信じて、一見、あてのない旅に出発したアブラハムの、その従順と徹底的な信頼、また何も持たず、他者の土地で外国人としてありつづけるその姿に、主キリストに従う者のあり方を重ね合わされた。

「神を信じます」と宣言することは、アブラハムのように、わたしたちを自分自身から解き放ち、日常生活の現実に信仰から得た確信をもたらすことと教皇は話し、わたしたちに救いをもたらし、満ち満てる永遠の命に未来を開く神に信頼することの大切さを強調された。








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