2012-11-28 17:12:40

「神をどのように伝えるか」をテーマに、教皇一般謁見


教皇ベネディクト16世は、バチカンで28日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

謁見中、教皇は現在開催中の「信仰年」のためのカテケーシス(教会の教えの解説)として、今日の時代に神をどのように伝えるかを考察された。

わたしたちが神について話せるのは、神がわたしたちに話しかけてくださったからであると述べた教皇は、神を伝えるためには、わたしたち自身が神の言葉にしっかりと耳を傾けていなくてはならないと指摘。

また、神について話すためには、抽象や仮定ではない、歴史の中に具体的に存在する神、イエス・キリストの神を伝える必要があり、それにはイエスと聖書に親しみ、イエスご自身がとられた方法、すなわち謙遜の道にわたしたち自身も従わなくてはならないと話された。

使徒聖パウロにとって信仰を伝えるとは、自分を語ることでなく、イエスとの出会いを通して見聞きしたこと、自身を変容させたその体験を公にすることであったと教皇は述べ、神について話すには、わたしたちの弱さの中で働かれる神に信頼し、神に場所を明け渡さなければならないと説かれた。

教皇は、神を伝えるのに適した場所のひとつとして「家庭」を挙げられ、家庭は信仰を新しい世代に伝える学び舎であり、両親は神の最初のメッセンジャーであると話された。そして、信仰教育という使命をよりよく果たすには、信仰を伝える機会を見出す注意力、喜びを伝える力、そして、聞き対話する力が必要と強調。

わたしたちに対する大きな愛ゆえに、人となられ、死に、復活したイエス・キリストの神、わたしたちに従うようにと招き、その限りない愛によってわたしたちの人生を刷新する神を、力と単純さ、言葉と生き方をもって伝えようと、教皇は皆を招かれた。








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