2012-11-25 17:27:34

教皇、6人の新枢機卿を叙任「普遍と一致のうちに教会に奉仕を」


教会の典礼暦で「王であるキリスト」の祭日を翌日に控えた24日、教皇ベネディクト16世は、バチカンで公開枢機卿会議を開催され、この中で6人の新しい枢機卿の叙任式をとり行われた。

バチカンの聖ペトロ大聖堂で行われたこの儀式で、教皇は新枢機卿ら一人ひとりに、教会に対する愛と忠実のしるしとしての指輪と赤いベッレッタ(帽子)を授けられた。

教皇は儀式の説教で、「キリストはその救いの使命においてすべての人類を抱擁している」と述べ、それゆえに「普遍」であることは教会の本質と強調。

枢機卿たちが様々な大陸や文化を代表しているように、「教会はすべての人の教会である」と同時に、調和したコーラスのように唯一の歌声を神に向けて上げる存在でなければならないと説き、「普遍」と「一致」のうちにキリストとその福音のために忠実に奉仕しようと、枢機卿らをはじめ、全教会に呼びかけられた。

この日叙任された6人の枢機卿は、全員が教皇選挙の投票権を持つ80歳未満。出身地を大陸別に見ると、アジアから3名、アメリカから2名、アフリカから各1名。これまでの任務については、1名が教皇庁、5名が世界各地の教会で奉仕している。

この叙任式を経て、現在の全枢機卿数は211人、そのうち教皇選挙の投票権を持つ80歳未満の枢機卿は120人、投票権を持たない80歳以上の枢機卿は91人となった。

6人の新枢機卿は以下のとおり。(敬称略)

1.ジェームス・マイケル・ハーヴェイ(米国、1949年生まれ)教皇公邸管理部長。サン・パウロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂首席司祭。

2.べカラ・ブトロス・ライ(レバノン、1940年生まれ)マロン典礼アンティオキア総大司教。

3.バセリオス・クレミス・トトゥンカル(インド、1959年生まれ)シロ・マランカル典礼トリヴァンドルム首位大司教。

4.ジョン・オロルンフェミ・オナイエカン(ナイジェリア、1944年生まれ)アブジャ大司教。

5.ルーベン・サラサール・ゴメツ(コロンビア、1942年生まれ)ボゴタ大司教

6.ルイス・アントニオ・タグレ(フィリピン、1957生まれ)マニラ大司教。








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