2012-11-15 14:05:19

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2012.11.14)


教皇ベネディクト16世は、バチカンで14日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

謁見中、教皇は「信仰年」のためのカテケーシスとして、先週テーマとした「神に対する願望」の考察を続けながら、今回は特に「神に向かう道」について考えられた。

教皇のカテケーシスの要約は以下のとおり。


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親愛なる兄弟姉妹の皆さん

「信仰年」のためのカテケーシスにおいて、先週は、人間の心の奥底に深く根付く神に対する憧れについて考察しました。

神はその恵みによって、神を知ろうとの努力、神の中に幸福を見出そうとの努力をわたしたちに注ぎ込むと同時に、その歩みを伴ってくださいます。

世俗化された今日の世界にあって、信仰は困難に遭遇しています。わたしたちはしばしば「実践的無神論」に出会います。具体的な生活の中で「神は存在しない」と考え、また、そのように生きるという傾向に出会うのです。

いったん神を生活の中から追い出してしまうと、わたしたち人間の価値そのものも減少します。なぜなら、人間の最大の尊厳は、神によって創造され、神との交わりに生きるよう召された事実の中にあるからです。

信じる者としてわたしたちは、自分たちの信仰と希望のために、説得力ある理由を必要としています。

わたしたちはそのような理由を、創造自体の美と秩序に、神の中にのみ安らぎを見出す人間のその心にある無限の存在に対する切望に、また、神との日常的な一致を通してわたしたちの生活を照らし変容する信仰の中に見出すことができるのです。

わたしたちの生き生きとした信仰の証しによって、キリストにおいてご自分を啓示される神を愛し知るよう、多くの人々を導くことができますように。








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