2012-11-07 14:38:46

教皇、シリアにアピール「手遅れにならぬよう、平和のためにあらゆる努力を」


教皇ベネディクト16世は、7日バチカンで行われた一般謁見の席で、シリアに向けて暴力の停止と平和構築への努力を訴えられた。

シリアで続く武力闘争と、それに伴う連日の流血と市民の大きな苦しみに教皇は改めて深い憂慮を表明。特に家を後にし避難生活を強いられる人々に思いを向けられた。

こうした中、教皇はシリア国民と同国のキリスト教共同体に、ご自身とカトリック教会全体の連帯を示すため、司教によって構成される使節をダマスカスに派遣する意向を述べていた。

しかし、様々な状況と事態の推移から同使節の派遣は困難と見なされ、これに代わるものとして、教皇は、バチカンの開発援助促進評議会・議長ロベール・サラ枢機卿に特別な任務を託した旨を報告された。

サラ枢機卿は、この日から今月10日までレバノンに滞在し、同地でシリアの教会の司牧者や信者たちと会い、避難民らを訪問する。また、教皇庁が特別に取り組むシリア国内・国外の市民への援助を効率的に行なうために、カトリック系の支援組織とのミーティングを開催する。

教皇は祈りと共に、闘争中の人々、そしてシリアを心から思う人々に、平和のためにあらゆる努力を惜しまず、紛争の政治的解決を目指しながら、対話を通して正しい共存への道を模索して欲しいとアピール。

「手遅れにならないうちに、わたしたちはできる限りの手立てを尽くさなければなりません」と、強く訴えられた。








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