2012-10-16 16:00:31

「世界食料デー」教皇、FAO事務局長へメッセージ


国連主催の「世界食料デー」を記念した16日、教皇ベネディクト16世はFAO(国際連合食糧農業機関、本部:ローマ)のジョゼ・グラジアーノ・ダ・シルヴァ事務局長に宛てメッセージをおくられた。

今年の「世界食料デー」のテーマは、「農業協同組合:世界の食料供給の要」。

教皇はこのメッセージで、現在の経済危機が、貧困状態にある人々にとって、人間の基本的権利にも触れる領域、特に必要十分で健康的な栄養摂取にまで影響を及ぼしていることに憂慮を表された。

こうした中で教皇は、農業協同組合を、農業と農業従事者を活性化させ、人間を中心にした総合的発展実現への有効な手段として、その活動に期待を示された。

そして、農業協同組合が農業技術や経済活動だけに中心を置くことなく、人間を第一に考えることで、地域の真の要求に答えることができるだろうと記された。

食料に対する需要が量・質共に広がる現代、農業協同組合の事業が単なる理想にとどまらず、増大する世界人口の要求を満たすための具体的で可能な方法を提示すると同時に、その活動が社会や人民間の差異や闘争を超えた一致と連帯を実現するものとなるようにと教皇は願われた。








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