2012-10-10 11:52:00

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2012.10.3)


親愛なる兄弟姉妹の皆さん

今日は、典礼の祈りの教会的な本質を考えてみたいと思います。

「カトリック教会のカテキズム」は、典礼とは「キリストご自身の、聖霊における、御父への祈りへの参与である」と定義しています。

教会は、キリストの神秘体として、キリストに一致して御父を礼拝します。御父に対するその祈りにおいて、キリストと一つになることによって、わたしたちは天におられる神なる御父の子供としての、キリスト教徒のアイデンティティーを再発見します。

典礼はまた、キリスト全体、すなわちキリストとその身体である、教会との出会いでもあります。それは、典礼はキリストを信じる人々の生きた共同体全体と祈りを共にすることだからです。

祈りは神の絶えざる現存の実現となります。なぜなら、わたしたちは教会の言葉を自身の言葉とし、教会において、教会を通して、話すことを学ぶからです。

教会は、典礼において、まさしく教会そのものとなります。なぜなら、典礼は、神がわたしたちを訪れ、私たちの生活の中に入ってこられる場となるからです。

典礼とは、わたしたちのためではなく、神のために執行されるものであることを忘れないようにしましょう。典礼は神の業であり、その主人公は神ご自身です。

わたしたちは典礼において、キリストとその身体である教会の導きに、素直に従うことが必要です。








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