2012-09-27 18:24:13

教皇、スポーツ医学関係者に「すべての選手の尊厳を大切に」


教皇ベネディクト16世は、27日、スポーツ医学関係者とお会いになった。

この日、カステルガンドルフォの教皇離宮を訪れたのは、ローマで開かれた第32回スポーツ医学国際会議の参加者たち。この会議には、世界117カ国の専門家が参加した。

教皇は参加者への挨拶で、すべてのスポーツ選手一人ひとりが持つ人間としての尊厳を尊重し、勝利至上主義や薬物悪用によってスポーツの価値をゆがめることのないようにとアピールされた。

スポーツ選手にとって、成功・名声・メダル・報酬だけが時に至上の目的となることは、真のスポーツ精神を傷つけかねないと教皇は憂慮。薬物の不正な使用等、勝利のために手段を選ばない考え方を危惧された。

すべてのスポーツ選手は単なる競技者ではなく、肉体はもとより精神とモラルの鍛錬という高い理想に招かれていると述べた教皇は、スポーツ医学関係者にも、選手たちの健康管理に加え、精神的・文化的刷新にも留意して欲しいと願われた。

教皇はこの夏ロンドンで開催されたオリンピックとパラリンピックに触れながら、様々な民族が共に追求する大きなスポーツ大会が、常に平和の名のもとに行なわれるものであるようにと祈られた。








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