2012-09-16 18:59:50

レバノン訪問:「中東に平和と和解を」教皇、ベイルートでミサ


教皇ベネディクト16世は、レバノン司牧訪問最終日の16日、首都ベイルートで市民参加のミサを捧げられた。

シティセンター・ウォーターフロントでとり行われた教皇ミサには、スレイマン大統領をはじめ、35万人以上が参加。シリアからの信者たちの姿もあった。

ミサの説教で教皇は「イエスがわたしたちを導こうとされる道は、すべての人にとっての希望の道」と強調。

イエスの栄光はその人性において、特にその受肉と十字架上での死において最も表されたと述べた教皇は、皆のしもべとして、ご自身を与えながら愛を示される神の神秘を観想された。

教会とキリスト者は、主ご自身がなさったように、すべての人に分け隔てなく無償で奉仕するよう招かれていると説きながら、教皇は、暴力・死・破壊が広がる世界において正義と平和に貢献することは、兄弟愛に基づく社会の構築のために急務であると話された。

教皇は「すべての人たちが平和のうちに尊厳を持って生活できるように、中東に平和と和解のための奉仕者を与えてください」と祈られ、すべてのキリスト者にそれぞれが置かれた場所で平和構築のために協力するよう呼びかけられた。

「皆さんの苦しみは無駄ではありません。キリストはすべての苦しむ人のそばにおられます。キリストのために希望を持ってください」と困難の中にある中東の信者たちを教皇は勇気づけると共に、全教会の連帯を伝えられた。

そして、教皇はレバノンと中東のすべての人々に神の祝福と平和の恵みを祈られた。

ミサの後半、教皇は2010年の中東シノドス後の指針として記された使徒的勧告『エクレジア・イン・メディオ・オリエンテ』を、中東地域の総大司教や司教、そして信徒の代表らに手渡された。

ミサの最後に行われた正午の祈りで、教皇は改めてシリアをはじめ中東の平和と暴力の停止をアピールされた。








All the contents on this site are copyrighted ©.