2012-09-12 18:33:55

教皇「レバノン訪問がキリスト者を励まし、中東平和を支援するものとなるように」


教皇ベネディクト16世は、12日の一般謁見の席で、間もなく行なわれるレバノン司牧訪問への抱負と、中東平和への願いを述べられた。

教皇は来る14日(金)から16日(日)、レバノンを訪問。滞在中、2010年10月バチカンで開催された「中東のためのシノドス」の討議内容を受けた「使徒的勧告」への署名とその公布のほか、レバノンの政界・宗教界の要人らとの出会い、若者との集いやミサなど教会関係者との交流が予定されている。

巡礼者へのイタリア語での挨拶で、「レバノンへの訪問が、キリスト教徒たちを励まし、中東地域全体の平和と兄弟愛を促すものとなるように」と教皇は願い、この司牧訪問を祈りを通して支えて欲しいと信者らに呼びかけられた。

また、フランス語とアラブ語で、教皇はレバノンと中東の人々に訪問前の挨拶を述べられた。

教皇は、この訪問でレバノン各界の責任者をはじめ、カトリック教会各典礼の信者たちや、他のキリスト教会、イスラム教、ドゥルーズ派の指導者らなど、同国の社会を構成する様々な共同体の代表と会見することに触れ、安定した平和と和解があってこそ、この多様な豊かさを維持することができると話された。

レバノンと中東におけるキリスト教徒の存在を教皇は神に感謝され、彼らの信仰がますます強められるよう祈られた。

そして、この祝福された地で、信者たちが交わりと一致のうちに、キリストを証しし続けることができるよう、全教会の連帯を呼びかけられた。

中東の歴史は、異なる宗教・文化間の対話において、キリスト教徒の様々な共同体が果たしてきた重要で基本的な役割をわたしたちに示してくれると述べた教皇は、同地域に人々が長く望んでいる平和が、相互の尊重のうちにもたらされるよう、レバノンと中東に神の祝福を祈られた。

謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇は先週に続き、ヨハネの黙示録の考察を通して、祈りの重要さ、物事を信仰の光と希望の下に見ることの大切さを説かれた。








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